
takedahrs / Pixabay
今回は素朴な疑問、川スズキは食べられるか?について私個人の意見をつらつらと買いていきたいと思います。
何故この疑問を取り上げたか?
気になる方いますか?

こんな方におすすめ
- 川スズキを釣ったけど食べていいのか気になる人
- 川スズキがうまいのか気になる人
- 川スズキを美味しく食べたい人
それではいってみましょう!
川にいるスズキの生態について
スズキは海、汽水、川、ドブ、比較的どこでも見られる魚です。
落ち鮎パターンでスズキを狙ったことがある人ならわかると思いますが、河口から20km上流でも釣れたことがあるくらいベイトを求めて遡上する個体もあります。

川にいる個体は大きく分けて2種類に分類できます。
一つはベイトを求めて海から川へ入り込んできた個体。
もう一つは川で一生を過ごす個体。
前者はベイトがいなくなればまた海に戻ることから一時的な川スズキと言えます。
後者は割合的には少ないですが間違いなくいます。
この個体は体型が特徴的で、頭が小ぶりのくせに体がかなり筋肉質で一目でわかります。
さらに浅場にいる川スズキは日焼けをして背中がドス黒いのでこれもまた明確な目印になります。
それだけ回遊性のシーバスとは一線を画す風貌。
川スズキが食べられるのか?そしてうまいのか?
結論を先に言います。
川スズキは食べられるんでしょうか?
答えはYES!!
では川スズキは美味しいのでしょうか?
答えはYES &NO!!正確にいうとまずい個体はまずい!!
ということです。
順番に見ていきましょう。
川スズキが食べられる理由
私を始め周りの仲間は何匹も川スズキを食べてきました。
もちろん上記に挙げた頭が小さく日焼けした川に定位しているスズキも。
これまでの経験からするとほとんどの川スズキは海スズキと大して変わらない味だと言えます。
アニサキスが居る個体もありましたし、透き通るような白身も全く変わりありません。
経験上から川スズキは間違いなく食べられると断言できます。
では、美味しくたべられるのか?
食べられることはわかりました。
では美味しく食べられるのでしょうか?
私はその答えをYESでもありNOでもあると結論づけました。
その理由は、川スズキの味は
釣れた場所、
もしくは
その川スズキが育った場所
に大きく依存
すると考えているからです。
普段綺麗な清流で釣りをしていますが、そこで釣れた川スズキは99%美味しいです。
一方、川が淀んだ河口域や運河等でもシーバスを釣ります。
そこで釣れたシーバスの味はどうでしょうか?
これも経験からですが、
60%の個体は美味しいです。
残りの30%は刺身等で食べると泥臭い感じがします。

残り10%の個体は内臓を取り出した瞬間に刺激臭が鼻に刺さり食べれたものでないです。
かわいそうですがその時点で廃棄処分しています。

おそらく水質やそこで食べたものに由来するのではないでしょうか?
スズキは回遊性なので汚い運河で育ったものも海で釣れたり清流域で釣れることはあります。
ですから一概には言えませんが、極力その個体を見て持ち帰るか否かを判断しています。
参考
実はシーバスの中には完全回遊性の個体がいます。特徴は金色掛かった色をしていること。この個体は臭みがなく本当に美味しいです!!
魚は有毒物質を体内に溜め込む
ここからが重要なポイントです。
美味しく食べられる食べられない以前に健康に害を及ぼすものもいるのです。
というのもシーバスに限らず複数年生きる魚は色々なものを食べており、
汚泥の沈殿しているところにいたハゼを食っているシーバスもいます。
汚泥の中にはダイオキシンや水銀等の有害物質が含まれるものも。
要は食物連鎖の中で魚の中に有毒物質が入りどんどん濃縮していくのです。
厚生労働省のHPを見にいくと次のような記載がありました。
魚介類に含まれる水銀について
・魚介類(クジラ類を含む。以下同じ。)は、良質なたんぱく質や健康に良いと考えられるEPA、DHA等の高度不飽和脂肪酸をその他の食品に比べ一般に多く含み、また、微量栄養素の摂取源である等、健康的な食生活にとって不可欠で優れた栄養特性を有しています。
・魚介類はこのように利点が多い食材ですが、反面、自然界に存在する水銀を食物連鎖の過程で体内に蓄積するため、日本人の水銀摂取の80%以上が魚介類由来となっています。また、一部の魚介類については、特定の地域等にかかわりなく、水銀濃度が他の魚介類と比較して高いものも見受けられます。
・水銀に関する近年の研究報告において、低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされていることを踏まえ、妊娠中の魚介類の摂食について以下の注意事項を公表しているところです。
・厚生労働省が実施している調査によれば、平均的な日本人の水銀摂取量は健康への影響が懸念されるようなレベルではありません。特に水銀含有量の高い魚介類を偏って多量に食べることを避けて水銀摂取量を減らしつつ、魚食のメリットを活かしていくことが望まれます。
引用;厚生労働省HP
厚労省や大学の文献を簡単に見ましたが、
基本的にシーバスについては危険性は低いようです。
妊婦等が避けるべきというのはクジラやイルカ、身近のなところでいうクロマグロといったあたりの魚肉(哺乳類)でした。
もし気になる人がいればここをクリックしてみてみてください。
いずれも極度に警戒する必要はないとのことです。
それでも釣れた場所等を総合的に勘案して美味しくそして健康に魚を食べたいですね!